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 編集長コラム 4月

待つこと、試すこと / 奈良貴子

 わが家の狭いベランダにも春が来ました。暖かな日差しを受けて、次々と草花が芽吹いています。勢い良く成長し、鉢の中できゅうくつそうにしている姿を長年見ていて、「地面におろしてあげたい」と思ったのが、ガーデン用の土地を探した理由の一つです。

 ものは試しと去年の夏、丈夫な植物をいくつか選んで現地に地植えしてみました。しかし、冬を越せたのは球根とチャイブだけ。他にも生き残っている宿根草があるかも…と望みは捨てていませんが、現実は厳しいなあ。 〝ベランダ育ちの繊細な令嬢たち〟をそのまま、違う環境に移植するのは難しい。実験してみたことで、それがよくわかりました。「その土地の気候に近い環境で育った苗を植えなさい」という徳田先生のアドバイスにも納得です。

 一方で、生き残った球根を見て、じっと待つことの大切さを学びました。自然が相手のガーデンづくり。机の上で立てた計画が予定通りに進むわけがありません。雑草や虫、大雪…と自然の洗礼を受けて、私も足踏み状態が続いています。

 でも動けなかった間に、気持を整理したり、計画を練ったりする時間を持つことができました。ガーデンづくりを始めたら、1、2年で「もう飽きた」なんて言えません。覚悟はあるのか? と自問自答する日々です。肝に銘じているのは「今やりたいこと」に惑わされず、きちんと先を見て準備すること。そして球根のように、ここぞという時を逃さず動いたり、時には走りながら考えたりすることも必要。そのバランスをとりながら、気長に取り組んでいこうと思います。いつか皆さんをお招きできる庭ができることを期待しつつ。

去年の冬に育てた球根の鉢植をそのまま(手抜き!)地面に埋めておいたら、こんなに美しい花が咲いてくれました。思わず「ありがとう!」と叫びました。 。

編集長のコラム   2月 /  3月 /  4月


編集長/奈良貴子

フリーライター、ガーデン・コンダクター インターメディテイト修了

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