日本ガーデン・コンダクター協会では、様々なガーデンの講座を開催しています!

 編集長コラム 3月

虫、虫、雑草、そして大雪… / 奈良貴子

ハーブガーデンを作りたい。そんな漠然とした想いに向けて、この何年か準備を続けてきました。ガーデン・コンダクターの授業を受けたのも、そのためです。去年夏、景色のいい広めの土地と小さな小屋が準備でき、さあ、いよいよだと思いました。しかし、ベランダガーデナーの考えは甘かった。自然がいっぱい、ということは虫や雑草の天下だということをすぐに思い知らされたのです。

その場に立つと、虫の合奏がステレオで絶え間なく聞こえてくる。ふと見ると、毛虫が体についていて絶叫、ぶんぶんいう蜂にも追いかけられました。晩秋、小屋のドアを開けたとたん、虫がバラバラと音をたてて大量に落下。のけぞって絶叫し、こわごわ見ると、長い足と甲羅のある虫がドア枠の内側にぎっしり、越冬のために詰まっていました。頭の上に落ちなくて良かった。マツクイムシの被害にも直面しました。地域全体がマツクイセンチュウにやられて、赤松がどんどん枯れていたのです。目には見えない敵の存在は不気味です。そして雑草。ありとあらゆる雑草が土地を覆い尽くし、我が世を謳歌しています。抜くとか刈るとか、そういうレベルではない勢い。雑草が凶暴だと感じたのは初めてです。

大嫌いな虫がたくさんいて、雑草との闘いになって――。「当然だろ」と言われて、「まったく予想していなかった」と答えた自分。オメデタイのかアホなのか。ここは虫と雑草(と呼ぶのは人間の勝手ですね)の世界。その中に人間が入っていくのだと、認識を改めました。

そして、この冬の大雪。これはさすがに想定外。気候変動にどう対応していけばいいのか、真剣に、時間をかけて考えていかなければいけません。それから雪の上に縦横無尽に付いていた動物の足跡のことも。いずれはその主と遭遇することになるでしょう。虫、雑草、動物、豪雨、強風、大雪。浮ついた気持ちで庭を作ったら痛い目に遭うぞ、と気を引き締めています(ちょっと泣きそうです)。

小さなムシ(マツクイムシ)と闘うため、敷地内の赤松を何本か伐採。

編集長のコラム   2月 /  3月 /  4月


編集長/奈良貴子

フリーライター、ガーデン・コンダクター インターメディテイト修了

(c)2010-2016 Japan Garden Conductor Association All Rights Reserved.
ガーデン・コンダクター®は、日本ガーデン・コンダクター協会の登録商標です。