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ガーデンエッセイ

植物と関わる / 永瀬寛和

 私は、大学を卒業してから7年間、電気メーカーの営業の仕事をしていました。
革靴とスーツで、満員電車に乗って都内へ向かう毎日。しかし、一生この仕事で
いいのか・・・自分で何かを作る仕事がしたい!ガーデナーになりたい!と、
思い切って転職をしたのが2年前でした。29歳、全く未経験の世界へ飛び込み、
新人としての再スタートでした。

 革靴は地下足袋に、スーツは作業着に変わり、肉体労働の日々が始まりました。
植物と言えば、ひまわりかチューリップくらいしか知らなかった私は、ひとつひとつ
教えてもらいました。ヤマボウシとハナミズキは似ている・・・ヤマボウシの花は
手裏剣のようだ・・・シャリンバイ・・・博多弁。少しずつ自分のなかの図鑑が増えて
いくのは嬉しいことでした。 しかし、ある時、私の植えたシマトネリコが枯れてしまう
ということがありました。原因は植える時に水が足らなかったことでした。植物は
生き物だという、当たり前のことを実感した最初の出来事でした。

 生き物だからこそ、人間の都合で植えたい場所に持って来て、ただ植えただけでは
元気には育ってくれない、植える側の人間が、足もなく、言葉もない植物の事を考え、
本来の植物が望む環境を作って植えることで初めて元気に育ってくれると知りました。
ガーデナーは一年を通して変わる環境を考慮し、植える植物を選び、それに合った
環境を作る必要があるのだと知りました。それはとても難しい事で、だからこそ楽しい
事だと思います。改めて、ガーデナーを尊敬すると共に、ますます興味深く感じました。

 植物が活き活きとしたガーデンは、心を豊かにしてくれます。植物の生命力が、
元気をくれるのだと思います。完成したガーデンを見ただけではわからない、
ガーデナーの知恵や、見えない努力があってこそ、植物の生命力が引き出されて
いると知りました。ガーデナー2年目、まだまだ駆け出しですが、そんなガーデナーを
目指して謙虚な姿勢で学んでいきたいと思います。

写真撮影/永瀬寛和 

筆者紹介

永瀬 寛和  (ガーデン設計&施工 造園会社 勤務)
ガーデン・コンダクター ジュニア 第3期 受講中

ガーデン仲間によるリレーエッセイ We love Garden

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