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ガーデンエッセイ

一生夢中になれるもの / 神代知子

 それはローラースケートから始まった。

 ピアノ、一輪車、熱帯魚。推理小説に山登り。天体観測やフラダンス・・・。
一貫性の無いラインナップ。

 これは私の歴代の夢中になった物たち。何が私を夢中にさせてくれるのだろう。 何に私は夢中になるのだろう。それをずっとずっと探し続けて、このラインナップは物置に入って埃にまみれている。

 そう言った意味では、ガーデンも私の何番目かのラインナップでしか無かった。何となく草花に興味があったということ。何となく人間の生活の場に興味があったこと。それが交差するガーデンに興味を持ち、本を読んだり、資格を取ったりしていた。でも、それもつかの間。案の定、いつもの物置に一度納まった。

 それから数年後、仕事も充実し、毎日を楽しんでいた時にふと、とてつもなく
向上してみたい気持ちが湧き出た。何かにまみれて、ぐちゃぐちゃになって、それでもその中から少しずつでも何かを得て、本当の意味で夢中になれるものに取り組みたくなった。そう思った時に浮かんだのは、物置の中にあるガーデンのことだった。

 ちゃんとまみれようと思ったから、面倒くさいところを選んで学んでみようと思った。いい意味での「面倒くさい」ところ。小手先の技術や上っ面の考え方を教えてくれる所はいくらでもあった。でも、この講座はとにかく「面倒くさい」感じがした。すぐ知識を教えてくれるのではなく、その前提にあるガーデンへの想いや理念をまずは伝えたいという。 ・・・、「面倒くさい」。だから、選んだ。

 講座に通い始めて1年が経った。とにかく面倒で、面倒で、その面倒を一つ越えるとその先にはとてつもない深さの面倒さが待っている。終わりのないガーデンの世界の面倒さに私は夢中になっている。徳田先生の言う「自然と生き物という大きなものを相手にする大変さ」は、私に一生の夢中を与えてくれている。

 すぐ物置送りになる私が夢中になる物たち。でも、ガーデンは違った。そうさせてくれた徳田先生に心から感謝している。

写真撮影/神代知子 

筆者紹介

神代 知子  (ガーデナー)
ガーデン・コンダクター ジュニア 第3期 受講中

ガーデン仲間によるリレーエッセイ We love Garden

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