日本ガーデン・コンダクター協会では、様々なガーデンの講座を開催しています!
ガーデンエッセイ

変化 / 坂本匠実

考え方の土台

 ガーデンの仕事に携わって2年が経とうとしています。私は学生時代、建築を勉強していたのですが、ひょんなことから思い立ち、ガーデン業界に就職することを決めました。植物の知識もほぼゼロに等しく、造園のことについても右も左もわからない状態でした。未経験が故に仕事をする上で自分の中に知識、考え方の“土台”となるものが欲しいと思っていた時に出会ったのがこのガーデン・コンダクター協会です。

 講座は、構造物、植物、デザインのそれぞれのバランス、考え方の道筋から着地点といったガーデンの一番外側の大枠の部分から勉強することができました。その大枠の部分がどれほど重要でどれほど深いポイントなのかということは勉強すればするほど理解度が深まっていくような気がします。

 未経験だった私も最近、1人で現場に行けるようになってきました。たくさんのお宅のお庭に入り、感じるのはやはりそれぞれに個性があるということです。植わっている植物、構造物の収まり、その場所の環境、どれをとっても同じじゃないんです。講座で学んでいることを頭に思い浮かべ、実際に現場に出て、見て、体を動かして、リンクさせて、やっと“土台”が構築され始めているなと実感しています。まだまだなんですけどね・・・

適切なアドバイスができる男に!

  講座を受講して1番の変化は自分の心の変化です。私は生まれも育ちもド田舎で、小さい頃から周りには山があり、海があり、自然に恵まれたところで暮らしていました。しかし、自然との距離が近すぎたがゆえか、樹木や草花など小さな命にフォーカスをあてた記憶が恥ずかしながらありません。そんな私が今では、現場で出会った植物にこの子の名前は何ていう名前だろうと真剣に考えています。不思議なものです。

 最近ぼんやりと思うことがあります。日本は植物への関心は決して低くはないが、本当の意味ではまだまだなのではと。植物を植えた→枯れた→はい次という流れが現実であるからです。でも、もう何年かすると本当の意味で植物に関心を持つ時代が来るのではとひそかながら感じています。その時にトータルのバランスを見て適切なアドバイスができる男になっていたいものです。

  最後に・・・先日、世界一高い電波塔「スカイツリー」に行ってきました。その時にしみじみ思ったんです。偉大な建造物に“ツリー”と名付ける日本人はやっぱり潜在的に植物が好きなんだなぁと・・・

写真:坂本匠実 (造園現場にて/スカイツリー)

筆者紹介

坂本匠実  (ガーデン設計&施工会社 勤務)

株式会社 グリーンケア HP http://gardeningya.com/
ガーデン・コンダクター ジュニア 第2期 2012年3月 修了
ガーデン・コンダクター インターメディテイト 第2期  受講中

ガーデン仲間によるリレーエッセイ We love Garden

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