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ガーデンエッセイ

経験の収集 / 和田考治

 僕が造園業を初めてから早15年が過ぎてしまった。現在は時間を持て余していた学生時代が嘘のように日々の仕事や生活に追われる毎日の日常があります。そんな忙しい日常だからこそ、自分に何かテーマを与えないとアッと言う間に歳を重ねてしまうのではと思い始めたのが20代も半ばを過ぎた頃でした。
 当時はバックパッカーが若者の間で流行っており、僕も思い立ったようにバック一つで色々な国へ旅行に行き、様々な国の文化や現地の人とのコミュニケーションを体験しました。その時に感じて今も僕の中のテーマになっているものが”実際に目で見て経験する”事の大事さです。

  どんなに綺麗な風景の写真を見せられても、友達からどんなに楽しい旅行話を聞かされても実際に自分がその場所に立ち、目で見た景色や経験した事に比べると自分の中の”感動値”が全く違います。また、そういう経験が自分という人間を形成していくのではと思い、できるだけ沢山の経験を現在進行中で収集している最中です。

(←左写真) インドネシアの友達のうちで今晩の食事にと用意してくれたヤギさん。とても美味しかったのですが少々複雑な気持ちになりました(笑)これも経験ですね。

 

 自分の仕事外での感動値が増える度に仕事においてもそれを求めるようになり根本である「本当に僕は植物の事がわかって仕事しているのかな?」という疑問を感じる様になりました。
学生時代に少々勉強もして、毎日植物に接しているのでだいたいな意見は言えるのですが、”恐らくや多分”という言葉を逃げ道として、常に頭の片隅において仕事をしていました。お客様はそれでも”プロの方が言うなら”と納得してしまうのですが僕の中で”自信を持ってお客様とお話をしたい”という気持ちが強くなりガーデンコンダクターの受講を決意いたしました。

  僕が受講を決めたきっかけは徳田先生がガーデンの本場であるイギリスで学ばれた事と実際に現場に立ち、その目線や考え方をもって教壇に立つスタイルであるという事です。僕は立場的にも現時点でイギリス留学などは不可能な状況ですが実際に渡英して学ばれた方から本場の考え方を学べる事も本物を経験する事に近いのでは?と考えました。
先日、実際に現場にご一緒させていただける機会を頂いたのですがもしかしたら先生でいられる時よりも生き生きとした表情で(笑)何から何までご自身でこなされていて本当に驚いてしまい、仕事に対する姿勢も見習わなければと改めて身が引き締まる思いを感じました。

(←左写真) 森の中にある長野県のカフェは僕の好きな場所のひとつです。この写真はそこから見える景色。とっても癒されます!

 

 この間も授業の宿題で、気に入った門扉の写真と立面図を書いてきてというものがありました。気に入った門扉を探して仕事の移動中や現場周辺のお宅などを実際に見て考察してなんて事を2.3日繰り返し、ふと知らないお宅の門扉を眺めながら「生きてきて今までこんなに門扉に注目した事って無いよなぁ、、、これって”実際に目で見て経験する事”だな」と思い、より一層勉強に慎もうと決意を新たにいたしました。

写真:和田考治

筆者紹介

和田考治  (造園会社 経営)

有限会社 和田造園
HP http://wadazouen.com/
facebook http://www.facebook.com/wadazo?fref=ts
ガーデン・コンダクター ジュニア 第2期 2012年3月 修了
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