日本ガーデン・コンダクター協会では、様々なガーデンの講座を開催しています!
ガーデンエッセイ

ガーデンのこと / 小倉千里

 ある日の授業でのこぼれ話。イギリスのガーデン文化について触れたことがありました。「イギリスには、市民に慕われているガーデンが沢山あって、人それぞれ大好きな ポイント・景観がある。遺言によって、生前、故人が愛したガーデンに寄付をしたりベンチを贈ったりする文化がある。」

 その後、イギリスへガーデン見学に行く機会に恵まれ、パブリック・ ガーデンから
ナショナルトラスト・ガーデンまで巡って来ました。 どのガーデンも手入れを繰り返されながら、今も人々に喜びを 与えています。園路を巡り次々と展開される景観を楽しみ、植物を愛で、歩き疲れたらベンチに腰掛けて。。。

 ふと気づけばベンチにプレートが付いています。

「KATHLEEN MARY PINNEY 1931~2001」

きっとキャサリンさんお気に入りの場所だったのでしょうね。
「キャサリンさんと同じ景色を、今、私も見ている。」 そう思うと、とても不思議な感覚。もしかしたらキャサリンさんも一緒に見ているかも。。。「ガーデン」とは、受け継いで行くもの。長きに渡り生きて行くもの。ひょっとすると、自分よりも長く。

 私は、エクステリア・ガーデン業界に従事していますが、時折、お施主様から発せられる悲しい言葉があります。「邪魔だから、この樹を伐って下さい。」 理由は様々ですが、大きくなりすぎてしまったので。。。家を建て替えるので。。。等々。なるべく樹を残す方向でプランを考えたいのですが、かなわない場合も多々あります。「公園」のような公の場所じゃなくても、家を代々住み継ぐように、庭も手を入れながら育てて欲しい。その為に、植物のこと・建物のこと・お施主様自身のことなど、全てを折り込んだプランを最初にご提案できたら。。。と強く思います。

ハンプトンコート

ヒドコート


筆者紹介

小倉千里  (エクステリア&ガーデン設計会社勤務)

日本ガーデン・コンダクター協会 グリーン会員
ガーデン・コンダクター ジュニア 第1期 2011年3月 修了
ガーデン・コンダクター インターメディテイト 第1期 2012年3月 修了
ガーデン・コンダクター アドヴァンスド 第1期 受講中

ガーデン仲間によるリレーエッセイ We love Garden

(c)2010-2016 Japan Garden Conductor Association All Rights Reserved.
ガーデン・コンダクター®は、日本ガーデン・コンダクター協会の登録商標です。